2016年12月6日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月5日)



 12月5日のロンドン市場は円安、ユーロ高の展開となった。ドル円は113円台半ば近辺から取引後半には114円台半ば近辺に上昇。ただ終盤は伸び悩み114円台前半で推移した。ドイツ株はプラスで始まり、その後も堅調に推移。米債利回りは序盤に大きく上昇し、その後も底堅く推移するなど、ドル円の上昇を後押しした。

 ユーロドルは取引前半に1.05ドル台後半から1.06ドル台半ば近辺に上昇。イタリア国民投票での改憲否決やレンティ首相の辞任表明などで金融市場の動揺が懸念されたが、イタリア株は一時プラスに転ずるなど落ち着いた反応。ユーロの買い戻しを促した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月5日)

 新興国通貨は一部アジア通貨を除き対ドルで上昇。中南米通貨や東欧通貨の上昇が目立った。

 BRLは対ドルで1.6%の上昇。ブラジル中銀の週次エコノミストサーベイでは来年末のUSD/BRL見通しが3.45に上方修正。一方で政策金利見通しは10.50%に下方修正された。

 CLPは対ドルで0.8%の上昇。10月のチリ経済活動指数は前年比-0.4%と市場予想に反し前年割れ。11月のチリIMCE企業景況感は40.97と2カ月連続で低下した。

 MXNは対ドルで0.4%の上昇。9月のメキシコ総設備投資は前年比0.7%増と前月から鈍化した。

 TRYは対ドルで変わらず。11月のトルコCPIは前年比+7.00%と市場予想を下振れ。一方、同月同国のPPIは同+6.41%と昨年9月以来の高い伸びに加速した。

 ZARは対ドルで0.6%の上昇。11月のスタンダード銀行南アフリカPMIは50.8と前月から小幅上昇した。

 CZKは対ドルで1.1%の上昇。第3四半期のチェコ平均実質賃金は前年比4.0%増と市場予想を上回り、前期から加速した。

 HUFは対ドルで0.9%の上昇。10月のハンガリー小売売上高は前年比2.6%増と市場予想を下回った。

出版社・三省堂が発表した2016年の新語大賞は「ほぼほぼ」とのこと。「ぼぼぼぼ」ではないので気を付けてください。

2016年12月5日月曜日

新たな安値圏を形成すると思われるブラジル・レアル(BRL)

 ブラジル・レアル(BRL)が下げ渋りの動きとなっている。BRLは、米大統領選(11月8日)に対ドルで3.16台と10月28日以来のBRL高水準を付けたが、9日から11日は売りが先行。11日には一時3.50を上抜けし、約5カ月ぶりのBRL安を記録した。

 しかし翌週からBRLは他新興国に比べ下げ渋りが目立ち、11月22日には一時3.33台までBRL高水準を記録。先週後半は売り優勢となったものの、先週末(12月2日)は3.47台で終わり、11日に付けた安値を上回っている。

 ブラジル当局はBRL安の進展を容認していないようだ。ブラジル中銀は2日、来年1月期限の7.5億ドル相当の為替スワップをロールオーバーし、約1週間ぶりのBRL買い介入。日本時間12月1日の金融政策決定会合(COPOM)では、2会合連続で利下げ決まったが、利下げ幅は25bpと小幅だった。COPOM声明でもあったように、新興国経済にとって都合がよかった外部環境(≒米利上げ先送り、ドル伸び悩み)が終焉する可能性が高く、大幅利下げによるBRL安の進展がインフレ圧力の強まりにつながりかねない点を考慮したと考えられる。

 ただ一方、でブラジル景気は改善の兆しが見られないままだ。第3四半期のブラジルGDPは前期比0.8%減と、マイナス幅が前期から拡大。金利高で個人消費の減少が続く中、テメル政権下での緊縮財政路線の結果、政府消費もマイナスとなった。10月のブラジル鉱工業生産は前年比7.3%減と減少率が拡大するなど、第4四半期もマイナス成長が続くとの見方を強めた。

 ブラジルの対外収支にも改善に一服感が見られつつある。10月のブラジル経常収支は33.4億ドルの赤字と、赤字額が前月から6倍超も拡大。11月の貿易収支は47.6億ドルの黒字と、黒字額が市場予想を上回ったが、黒字拡大ペースは鈍化しており、ブラジルの対外収支がさらに改善すると期待するのは難しい。

 ブラジル中銀は、景気の改善を目指すべく、今後も緩やかながら利下げを続けるだろう。この結果、高金利というBRLのサポート要因は、時間とともに剥落することになる。利下げに伴い、ブラジル景気が回復に向かえば、利下げ継続によるBRL安圧力も幾分かは緩和するだろうが、テメル政権下の緊縮財政路線が続くとなると、景気の改善ペースも緩やかなものにならざるを得ない。

 上述したようにUSD/BRLは3.50~3.51近辺がレジスタンスとなっているが、ここを上抜けするのは時間の問題だろう。1月21日の高値(4.172近辺)から8月10日の安値(3.114近辺)の半値戻しである3.643近辺や、61.8%戻し水準である3.768近辺は、来年3月末までに到達可能な水準に思われる。

2016年12月3日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月2日)



 12月2日のロンドン市場はユーロが下落基調で推移。ユーロドルは1.06ドル台後半から取引後半には1.06ドル台前半まで下落。終盤は1.06ドル台半ば手前でもみ合いとなり、上値の重さが目立った。米債利回りは取引前半こそ小動きだったが、中盤に低下。10月のユーロ圏PPIは前年比-0.4%と市場予想以上に低下率が縮小したが、12月4日のイタリア国民投票とオーストリア大統領選を控え、ユーロ買いポジションを調整する動きが強まった。

 一方、ドル円は取引中盤まで下落基調が続き、114円ちょうど近辺から113円台後半に下落。ドイツ株はマイナス圏で推移する中、米債利回りが低下したことでドル円はドル売り優勢となった。ただ取引後半に入るとドル円は持ち直し、114円ちょうど手前まで反発した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月2日)

 新興国通貨はマチマチ。中南米通貨が軟調に推移する一方、東欧通貨は底堅く推移。ZARは上昇が目立った。

 SGDは対ドルで0.5%の上昇。11月のシンガポール購買部景気指数は50.2と市場予想や前月を小幅上回った。

 BRLは対ドルで0.4%の下落。11月のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.15%と市場予想を下振れ。10月のブラジル鉱工業生産は前年比-7.3%と市場予想を上回る低下となった。

 CLPは対ドルで0.6%の上昇。チリ中銀は会合議事録(11月18日結果発表分)を公表。政策金利を3.50%で据え置く決定は全会一致。議事録の大半では金融政策姿勢を中立から緩和に変更すべきかについての議論だった。

 COPは対ドルで0.5%の下落。10月のコロンビア輸出は前年比3.8%減と2カ月連続の前年割れ。11月のコロンビアPPIは前月比+1.03%と今年1月以来の高い伸びに加速した。

 ZARは対ドルで2.2%の上昇。S&Pは南アフリカの格付けを「BBB-」で据え置くと発表。ただ長期自国通貨建て債務の格付けは「BBB」と、従来の「BBB+」から引き下げ。格付け見通しは「ネガティブ」が維持された。

よい週末をお過ごしください。