2017年2月21日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年2月20日)




 2月20日のロンドン市場は円、ユーロともに方向感に欠ける動きとなった。

 ドル円は取引前半に113円台前半から113円ちょうど近辺に下落。しかし中盤には113円台前半に持ち直し、後半は同水準で動意に乏しく推移した。この日は米国がプレジデンツデーで休日。米国債市場が休場。ドイツ2年債利回りが過去最低を更新する中、ドイツ株は寄り付きに上昇し、その後も下値の堅い動き。ドル円は総じてみれば様子見姿勢の強い展開となった。

 ユーロドルは1.06ドル台前半で小動き。1月のドイツPPIは前年比+2.4%と市場予想を上回り、2012年3月以来の高い伸び。ドイツ連銀は月報でドイツ経済は今後、力強さを維持する見込みと指摘。しかしユーロはいずれの材料にも反応薄。ギリシャ問題について討議をするユーロ圏財務相会合を控えていることもありユーロも様子見姿勢が続いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年2月20日)

 新興国通貨は対ドルで小動きだった。

 KRWは対ドルでほぼ変わらず。
1月の韓国PPIは前年比+3.7%と8カ月連続で加速し、2011年12月以来の高い伸びを記録した。

 THBは対ドルで小幅下落。
第4四半期のタイGDPは前年比3.0%増と市場予想通りで前期から小幅鈍化。個人消費が同2.5%増と鈍化したことが響いた。

 PHPは対ドルで0.5%の下落。USD/PHPは50.3台と2006年9月以来のPHP安水準に達した。
1月のフィリピン総合国際収支は9百万ドルの赤字と赤字額が前月から大きく縮小した。

 TWDは対ドルで小幅下落。
1月の台湾輸出受注は前年比5.2%増と市場予想に反し前月から鈍化。第4四半期の台湾経常収支は183.0億ドルの黒字と黒字額が前年同期比9.7%減となった。

 BRLは対ドルで0.4%の上昇。
ブラジル中銀の週次エコノミストサーベイでは今年末のUSD/BRL見通しが3.30に下方修正された。2月19日までのブラジル貿易収支は24.2億ドルの黒字と黒字拡大ペースが前月を上回った。

 TRYは対ドルで0.2%の上昇。
2月のトルコ消費者信頼感は65.7と市場予想に反し前月から悪化した。

 HUFは対ドルで0.2%の上昇。
12月のハンガリー平均総賃金は前年比5.7%増と市場予想を下回った。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。
12月のイスラエル製造業生産は前月比-0.5%と再びマイナス。2月のイスラエルCPI予想は前年比+0.6%と3カ月連続で同じだった。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年2月20日月曜日

利上げを視野に入れた買いの動きも期待されるポーランド・ズロチ(PLN)


 ポーランドの個人消費は堅調に推移している。昨年第4四半期のポーランドGDPは前期比1.7%増、前年比2.7%増といずれも前期から加速。2016年通年では2.8%増と3年ぶりに3%割れとなったが、個人消費は3.6%増と4年連続で加速している。

 個人消費は雇用・所得環境の改善を背景に今後も拡大基調を維持するとみられる。先週発表された1月のポーランド平均総賃金は前年比4.3%増と5カ月ぶりの高い伸びに加速。1月の同国雇用は同4.5%増と2008年7月以来の増加ペースを記録した。今週発表される1月の同国失業率(未季調値)は、市場予想で8.7%と前年1月の10.2%から大きく低下するとみられている。

 これまでポーランド景気を下押しし続けてきた企業部門にも回復の兆しがみられるようになった。1月のポーランド鉱工業生産販売は前年比9.0%増と2011年2月以来の高い伸び。同月同国の建設業生産は同2.1%増と14カ月ぶりの前年越えとなった。1月のポーランド製造業PMIは54.8と2015年3月以来の高水準に上昇した。

 景気拡大を背景にインフレ圧力も高まっている。1月のポーランドCPIは前年比+1.8%と2012年12月以来の高い伸びに加速。同月同国PPIも同+4.1%と2012年6月以来の高い伸びに達した。コアCPIは前年並みの推移が続いているが、いずれ前年比プラスの領域に加速するとみられる。

 こうした状況にもかかわらず、ポーランド中銀はインフレ圧力の高まりに対し慎重な見方を崩していない。2月の金融政策決定会合後の声明で同中銀は、年初に高まったインフレ圧力は今後数四半期、安定的なものになるだろうとし、商品市況上昇の影響を認めつつも、内需が弱いことから、インフレが目標レンジ(+1.5%~+3.5%)の上限(+3.5%)を突破する可能性は低いだろうとしている。

 しかしポーランドではインフレ期待が強まっている。ポーランド中銀のインフレ期待サーベイによると、家計のインフレ期待指数は昨年12月に24.5、企業のインフレ期待指数は28.3と、ともに2014年3月以来の高水準に達している。PPIはCPIに1~2カ月先行する傾向にあり、PPIが4%台後半に加速したことから、CPIも2月か3月には2%台後半に加速するとみられる。原油先物価格が高止まりするなか、2月に入りポーランド・ズロチ(PLN)は対ドルで1.8%下落しており、エネルギー価格がCPIをさらに押し上げる可能性も十分ある。CPIのさらなる加速がインフレ期待をさらに強め、それがインフレ圧力を強めるという悪循環もポーランド中銀内で議論されるだろう。

 ポーランドのインフレは今後も加速気味に推移すると予想され、現時点ではインフレに対し慎重な見方をしているポーランド中銀も、インフレに対する見方を今後、タカ派寄りに変えると予想される。あくまで今後の指標次第とはいえ、ポーランド中銀が6月か7月の会合で利上げに踏み切る可能性もゼロではないだろう。

 ポーランド中銀による利上げが視野に入れば、PLNも買い優勢の動きが期待される。昨年よりEUR/PLNは4.20~4.50の幅のあるレンジ内での推移を続けているが、利上げ期待を背景としたPLN買いの動きが強まれば、4.20を割り込み、2015年4月の安値(3.967)から2016年1月の高値(4.512)の61.8%戻し水準である4.17台半ばが下の節目となる。ユーロ安の動きが加われば、4.10割れの動きも視野に入る。

2017年2月19日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年2月17日)



 2月17日のロンドン市場は円が買われる一方でユーロやポンドなど欧州通貨が売られる展開となった。

 ドル円は取引序盤こそ113円台半ば手前でのもみ合いとなったが、中盤に近づくと円買いの動きが強まり、下落基調で推移。ドル円は取引後半には112円台後半まで下落。引けにかけて113円ちょうどに反発する場面もあったが、その後再び112円台後半に下落した。前日終値水準で始まったドイツ株は売り優勢の展開に。米債利回りも低下基調で推移し、ドル円を下押しした。

 ユーロドルは取引前半に1.06ドル台後半から1.06ドル台半ば近辺に下落。12月のユーロ圏経常収支(季調値)は310億ユーロの黒字と高水準を維持。その後発表された12月のユーロ圏建設業生産は前年比3.2%増と5カ月ぶりの高い伸びとなったが、ユーロドルは1.06ドル台半ば近辺でのもみ合い。後半も1.06ドル台半ば近辺で上値が抑えられた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年2月17日)

 新興国通貨は一部を除き対ドルで下落した。

 SGDは対ドルで小幅下落。
1月のシンガポール輸出(除く石油)は前年比8.6%増と市場予想を下振れた。

 IDRはBloombergによると対ドルで小幅下落。
12月のインドネシア自動車販売は前年比18.2%増と3カ月連続で加速した。

 BRLは対ドルで0.3%の下落。
2月15日のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.02%と市場予想を下回り、昨年10月以来の低い伸びに鈍化。2月のブラジルIGP-Mは前月比+0.02%とこちらも市場予想を下振れ。1月のブラジル経常収支は50.9億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回る一方、同月同国の海外直接投資は115.3億ドルと市場予想を上回った。

 COPは対ドルで0.5%の下落。
12月のコロンビア貿易収支は4.9億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回った。

 PENは対ドルで0.5%の下落。
第4四半期のペルーGDPは前年比3.0%増と市場予想を上回ったが、前期から鈍化した。

 PLNは対ドルで0.9%の下落。
1月のポーランド鉱工業生産販売は前年比9.0%増、同月同国の建設業生産は同2.1%増、小売売上高は同11.4%増と、いずれも市場予想を上回る伸び。PPIも同+4.1%と市場予想を上回り、2012年6月以来の高い伸びに加速した。

 RUBは対ドルで1.5%の下落。
1月のロシアPPIは前年比+12.7%と市場予想を上回り、2015年11月以来の高い伸びに加速した。

よい日曜日をお過ごしください。